現在の医学での麻酔と後遺症への考察

 

手術をした後に頭痛や吐き気で、悩まされた人もいるでしょう。
こういった麻酔からの後遺症の状態が、何週間、何カ月どころか1年以上も続く人がいるそうです。
そもそも、麻酔とは一体何なのでしょうか?

 

 

●麻酔とは?

手術のストレスや痛みを除く為、薬を使って痛みや身体の反射を起こさない方法を言います。
脳や脊髄神経、手や足先の末端神経まで一時的で、しかも後遺症を残す事なく、神経の働きを抑制する薬である麻酔薬を使用し、手術をしても無意識、無痛、身体の反射を起こさないなどの状態を保つ方法です。

 

●全身麻酔

全身麻酔とは、手術のような痛みを伴うストレスや刺激を受けても、

この「4つのA」
 Analgesia (無痛)
 Akinesia (不動)
 Anesthesia (無意識)
 Amnesia (健忘)

を達成し、副作用なく元に戻るように患者を守り、医師にとってもスムーズに手術を行える環境を整える方法です。

●全身麻酔の2つの方法

 

⑴吸入麻酔法

注射に抵抗がある子供や、暴れる患者の場合には吸うだけで、麻酔がかかる吸入麻酔法が選択され、代表的な麻酔ガスにはセボフルランやイソフルランがあり、軽く鼻をつくような臭いがあります。

 

⑵静脈麻酔法

点滴が受けられる患者には、麻酔薬を点滴に注入すれば数秒で麻酔状態になる、静脈麻酔法が行なわれます。代表的な麻酔薬ではディプリバンで、この薬は患者の年齢や体重から薬の血中濃度を予測して、投薬量を決定出来る専用器で注入されます。

 

●麻酔の後遺症

 

①軽度の場合

 

喉や声の異常、頭痛、吐き気、めまいなど。
喉や声の異常は、全身麻酔中に口から気管に向かって挿入される細い管が、声帯や喉に炎症を起こし、術後の喉の痛みや声のかすれを引き起こします。

 

その他長時間同じ姿勢をし続ける事が原因の腰痛。目の角膜が乾燥する事による目の違和感。そして出血や水分の蒸発などで体温が低下する為、身体がブルブル震えて止まらない事もあります。

 

②中度の場合

 

人工呼吸を補助する細い管を口から気管に挿入する時に起こる歯の損傷、手術器具や抗生物質などに対するアレルギーなどがあります。

 

③重度の場合

 

手足のしびれや麻痺、そして最も重症的な合併症は、脳障害、心臓停止、死亡です。
しかし麻痺による死亡発症頻度は、22万人に1人、アレルギー反応で高熱が出る悪性高熱症は、5万人に1人、心臓停止の原因になる血の塊が、肺血管を閉鎖する肺塞栓症は、10万人に1人と100%確実に安全とは言えませんが、極めて少ないリスクだと断言出来ます。

 

 

●後遺症対処法

 

今の医学では全てが対処療法で、根本的な治療法がないのが現状です。ですが術後の後遺症に悩む人は、全体の3分の1と言われています。
医師の許す範囲で積極的に動き、水分補給を充分して痛みなどの緩和に努めましょう。

 

それでも痛みや吐き気に我慢出来ない時は、自分1人で我慢せずに主治医に相談して、点滴を受けたり痛み止めを処方してもらうなどして、身体の治癒力を助けながら乗り越えましょう。




コメントを残す