乳ガンになりやすい人っているの?

 

 

乳ガンになりやすい人っているの?

 

 

最近、芸能人の方が乳ガンになり闘病しているという話題を立て続けにきくことが多くなりました。
「まさか自分が」と思うガンの中で、最近気になる乳ガンについてくわしくみていきます。

 

 

 

【日本人は乳ガンになりにくい?】

 

他の先進国に比べて、日本ではガンになる確率(罹患率)に関するデータを収集して分析するという、国として把握するシステムが確立されていませんでした。

 

2012年にすべての都道府県で、地域ガン登録事業が実施されるようになったばかりで、2016年1月から全国がん登録が開始されました。罹患率を推測するためには、一定の集団を一定期間追跡調査する必要があるため、2018年末頃には全国がん登録による罹患率が発表されるのではないでしょうか。

 

日本や、中国などの東アジア諸国の乳ガン罹患率は低く、アメリカやヨーロッパ諸国では多いということは分かっています。

 

 

 

【乳ガンの死亡率】

 

はっきりとした罹患率が分からなかったので、国別の乳ガンの死亡率をみてみました。
世界の172の国または地域で、人口10万人あたりの乳ガンの死亡率、1位はアルメニアで20,102人、日本は5,216人で147位でした。

 

罹患率が少ないこともありますが、日本の医療水準が高いことも関係していると考えられるので、ガンになりやすいなりにくいのデータとしてはあまり参考になりませんでした。

 

 

 

【乳ガンが発症しやすい年齢】

 

アメリカやヨーロッパでの乳ガンの好発年齢は、年齢が上がるにつれて上昇しますが、日本では40歳~50歳代が最も多く、次いで60歳代、30歳代となっているのが特徴です。

 

乳ガンの原因の一つに女性ホルモンである、エストロゲンの関与がわかっていますので、更年期やストレスによるホルモンバランスの乱れが起こりやすい年齢層が発症しやすいといえます。

 

 

 

【乳ガンが発症しやすい食生活】

 

肥満が乳ガン発症に関係するという統計が古くからあり、アメリカやヨーロッパで発症率が高いことから、高脂肪・高カロリーの食生活が乳ガンの発症に関係しているといえます。

 

脂肪にはエストロゲンが蓄えられるため、皮下脂肪が増えるとエストロゲンの量も増加するためだといわれています。

 

 

 

【出産経験は関係するの?】

 

出産経験の無い女性の方が、乳がんになりやすいことが分かっています。

 

妊娠するとプロゲステロンという女性ホルモンが出て、エストロゲンの働きを抑えます。出産時には、胎盤と一緒にエストロゲンは体外に排出されるので、体内量が減少します。

 

初産年齢が30歳以上の人に比べて、初産年齢が若い人の方が乳ガンのリスクが低いともいわれています。

 

妊娠・出産経験が無い女性は乳ガンのリスクが1.2倍になるといわれています。エストロゲンにさらされる期間が長くなるためだと考えられています。

 

 

 

【初経年齢は関係するの?】

 

初経年齢が早いほど、エストロゲンが分泌されている期間が早いということです。12歳以下で初経を迎えている場合、乳ガンのリスクが2~3倍になるといわれています。

 

同様に、閉経年齢が高い場合も、エストロゲンにさらされている期間が長いということになり、55歳以上で閉経を迎えた場合、乳ガンのリスクが2~3倍になるといわれています。

 

 

 

【母乳育児が乳ガンになりやすい?】

 

授乳中に経験があるかもしれませんが、乳腺が詰まったり、炎症をおこして乳房が熱を帯びて腫れたりすることがあります。

 

この乳腺炎や、そのときに感じるしこりが、乳ガンに関係しているという説を耳にしたことがあります。

 

この説には根拠は無く、授乳期間が長い女性の方が、乳ガンのリスクが少ないということが研究結果でわかっています。

 

出産により体内のエストロゲンが減少している上、授乳中はエストロゲンが母乳とともに乳管から排出されています。

 

体内のエストロゲンが少ないので、授乳中は排卵されず無月経の状態が続きやすくなるため、母乳育児をした人は、エストロゲンにさらされる期間が短いといえます。

 

 

 

【乳ガンは遺伝しやすい?】

 

乳ガンは先に述べた、環境的要因と遺伝的要因があります。

 

たしかに、祖母、母、姉妹に乳ガンになった病歴がある人が乳ガンになったという話は耳にしたことがありますが、遺伝的要因が関係している乳ガンは、乳ガンの中で5%~10%程度だといわれています。

 

 

 

【まとめ】

 

乳ガンは早期発見がとても大切です。

 

自己検診の方法として、仰向けになり、脇をしめて人差し指から小指までの4本を使い、脇の方から乳頭に向かってゆっくりとなぞるように移動します。次に腕を上げて脇をひらいて同様に行います。乳液などを付けて指がすべりやすくすると分かりやすくなります。

 

月に一度行うようにすれば違和感に気付きやすくなります。

 

 

乳ガン検診のマンモグラフィーは多少痛みを伴う場合がありますが、超音波検査もあります。早期発見のためぜひ乳ガン検診を検討してください。




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